奄美群島の島々や沖縄などの東海岸線(太平洋側)に大量の軽石が漂着しているというニュースが出ました。
喜界島の住民が10月10日に見つけ、喜界島サンゴ礁科学研究所が東側海岸沿いの11キロにわたって1〜15センチの軽石が漂着しているのを確認しました。喜界町役場は「これほど大量の軽石が漂着したのは初めてではないか」と話しています。
奄美大島の東側海岸でも12日に見つかっていて、沖縄・北大東島でも10月4日に確認されています。
これは映像を見てみないとイメージが湧かないぞ?ということで、どんな状況なのか調べてみました。奄美の人も驚くほどの規模だったみたいで、SNSの映像を見て私もビックリぽん!
原因は、小笠原諸島・硫黄島近海の海底火山「福徳岡ノ場(ふくとくおかのば)」で8月中旬に噴火が起こり、噴出した大量の軽石が海流に乗って流れ着いたとみられています。鹿児島地方気象台によると、海流だけでなく太平洋高気圧の影響で8月から続いた東からの風も要因らしいです。
喜界島と海底火山とは直線距離にして約1200キロ。奄美から約1200キロも離れた所の噴火物が2ヶ月かけてどんぶらこ~どんぶらこ~と流れ着いたなんて凄いですよね。
↓噴火した小笠原の福徳岡ノ場と奄美の喜界島の位置関係
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そんな訳で大量の軽石が奄美群島や沖縄の海岸線に打ち上げられいるニュースが出たんですが、奄美大島では東海岸線の漂着は確認されていますが、西海岸の大和村や宇検村の海岸には打ち上がってないそうです。
漂着した軽石は灰色。重さは50~60gほどで、水分を含んだものは80gあるものも。
大きさは7~8cmのものが多くて、大きなものでこぶし大のものもあったようです。
奄美の地元新聞(南海日日新聞)によると、2カ月間海を漂っていたこともあり害があるとは考えにくく、今のところ漁業や養殖への被害は特にない。(漁船などの船のエンジントラブルの被害が出ている模様です)住民から除去の要望も出ているので協議して対応したいということです。
奄美海上保安部は、軽石が船舶のエンジン冷却装置の吸水口に詰まって故障につながる可能性があるとして、漁協やフェリー会社に注意を呼び掛けています。
1986年1月に噴火した際も、4〜8月に琉球列島や四国の海岸に軽石の漂着が確認されているので、自然界のパワーって凄いとつくづく感じます。
これだけ大量の軽石がもし関西の海岸に打ち上がったら・・・私ならかき集めににいくかも(笑)実家の庭の雑草除けに軽石を敷き詰めたいと思ってしまいました。塩分含んだ軽石ならなおさら雑草に効きそうだし。わざわざ買っている鉢植えの底敷石にも使えそうやん?なんてことも思ってしまいました。
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