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仁川の芝桜ガーデンに行ってみた🎵地すべり対策の土木技術が詰まったガーデン!

 

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地すべり資料館

興味がない方が多いかもしれませんが、ここの芝桜を見に来たついでに寄ってみるとタメになると思います。この資料館は土砂災害を学習できる場だけでなく、阪神大震災後の仁川百合野地区の斜面の動向を監視するために1997年に開館しました。入場無料です。

休館日や開館時間についてはホームページでご確認ください。

1階で15分ほどのビデオが見られます。地すべりが起きた原因や災害時の様子、土砂災害などの自然災害に関することも学べます。このガイダンスシアターは大人用と子供用があるようです。

 

↓震災前の写真で、赤枠部分が地すべりで崩れました。

↓地すべり直後の様子

この地すべりで甲子園球場26杯分の土砂が崩れ落ち、仁川も塞がれたらしいです。そして13戸の住宅も押しつぶされて34名が亡くなりました。

地震後、地すべり対策の復旧工事が行われて1997年(平成9年)に工事が完了し、この資料館も同年に建てられました。(資料館は2015年に展示内容を更新してリニューアルオープンしてます)

資料館の2階には、ここ現地の模型が展示されています。

 

地すべり対策工事・集水井

この模型は、地すべり対策の土木工事がどんなものかが分かりやすく作られているので一見の価値ありです。ボタンを押すと自動解説が始まり、模型がパカッと開きます。

なんということでしょう~。芝桜ガーデンにあった井戸(集水井)の仕組みが立体で見られるから凄く分かりやすい!ブラボー!

この模型の他にも読む解説もあり、その解説も簡単なのに分かりやすいです。

地すべりは地下水が引金となって起こる災害で、その地下水をいかに制するかで地すべりを防げるようです。
集水井には放射状に細いパイプがいっぱいつながっていて、地下水はその細いパイプを通って集水井に溜まり、排出される仕組みになっているのがよく分かりました。

↓集水井の模型

↓集水井から放射状につながれている細いパイプ(ストレーナー管)

このストレーナー管には小さい穴がいっぱい開いてて、地下水がパイプにしみ込みやすい構造になってました。

 

井桁よう壁

あと、「井桁よう壁」という外壁も地すべり対策で使われるみたいです。

普通なら建築や土木関係者しか興味がないであろう外壁なんですが、資料館の窓の外を見ると、その井桁よう壁が目の前にあるんで実に分かりやすい。

他の場所で集水井や井桁よう壁を見て、「ここは地すべりが起きるのか?」と察知できるようになったら超マニアックですねw

あと、地すべり工事をした後も地すべりが以後起きないかどうかをチェックする地盤安定確認システムもあるらしく、その管理システムの解説もありました。

資料館2階の奥にあるアーカイブ室にも土砂災害のリスクがあるハザードマップがあるので、神戸・芦屋・西宮に住んでいる人はこのパネルも要チェック↓

このパネルはかなり大きくて、ボタンを押すと災害要注意エリアにランプが光るから大人でもボタンを押してみると参考になると思います。特に南部は平地が狭くて傾斜面が多いですから。

今回、仁川に芝桜ガーデンがあるからどんなものかを見に来た私でしたが、予想外にも資料館も興味深くていろいろ勉強になりました。日本は山が多く水害も地震も多いから土砂崩れの災害も多いけど、日本の土木技術はやっぱり凄いなと感心しました。

 

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