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【ヤンガー】ラピュタ感がある井泉。綺麗な地下水の湧水量がスゴイ!

沖縄の離島【宮城島
離島ドライブ・観光・見どころ

うるま市の海中道路(平安座海中大橋)を渡って与勝諸島(よかつ)の離島4島を車で巡ってきました。浜比嘉島、平安座島に続いて宮城島を巡ったブログになります。(沖縄のブログ一覧はこちら

宮城島は周囲12.24kmの島で、広い農地があり、集落も大きいし、山もあって、変化に富んだ島でした。宮城島で一番有名かつ人気の観光地は塩工場の「ぬちまーす」と「果報バンタ」ではないでしょうか。ぬちまーすにも行って来ましたが、「ヤンガー」もどんなところか気になったので行ってみました。

ヤンガーは観光名所としてはちょっと地味な場所なんですが、天空の城ラピュタを感じさせる素敵な石造井泉で、ジャブジャブととめどなく湧き出る地下水の量に驚きました。地下水の貯水場みたいな中には魚がいっぱいいて、暑い中涼しげな景色に癒されました。

 

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ヤンガーとは

宮城島は琉球石灰岩と泥灰岩(クチ)で成り立っていて、雨水を保水しやすい地質のため地下水が豊富に湧き出るそうです。その湧き水を村の人々が使いやすいように石を積み上げて造られた井泉(いせん・井戸)がヤンガーです。

ヤンガーは1849年頃に石積みで整えられてたそうで、現在も当時のままの姿を残している建築遺産です。ヤンガーが造られた1849年(嘉永2年)は江戸時代末期で、黒船が来航したが嘉永6年なんですよね。今のヤンガーは苔むしていますが、それがラピュタ感を醸し出していてとっても味わいのある雰囲気でした。

ヤンガーの内部もトンネル状に石を組んで地下水の湧き水口まで繋がっていているそうです。
江戸末期に造られたものが今もなお崩れず現役で機能していて、地元の人によって綺麗な状態で維持されているが素晴らしいです。

宮城島の中でも特に上原のヤンガーは一番の湧水量で水質が良いとのこと。
昔は上原と宮城の集落の人々の飲料水や生活用水としてヤンガーが利用されていて、子供が生まれるとここの湧き水を産湯(うぶゆ)として使ったそうです。

今も正月にヤンガーで清水(先水・若水)を取る習わしがあり、神聖な水源として地元の方々に大切にされている場所です。

 

場所

前回紹介したシヌグ堂バンタのちょうど真下辺りにヤンガーがあります。

 

ブログ内に掲載しているGoogleマップは拡大・縮小できるので、指やマウスで画面を動かすと拡大・縮小できます。見たい大きさに調整してください。

 

↓「ヤンガー」の看板が立っていて、赤い矢印の場所がヤンガーです。

道路から階段を下りた所にヤンガーがあります。

 

駐車場

駐車場はありません。
ヤンガーは坂道の脇にあって道幅も狭いので路駐する際は十分に気をつけないといけません。

 

ブログ内のストリートビューは指やマウスで動かせます。

スマホで画面をスクロールする時にストリートビューに触れて画像がグルンと動いても支障はないので大丈夫です。

 

 

ヤンガーの全体図

ヤンガーは三段構造になっています。

上段

一番上の上段から湧き水が出てくるので一番綺麗な水です。

昔、飲み水に使ったのはこの上段の水と思われます。

中段

上段に溜まった水が中段に流れるようになっています。

中段は水が流れるように斜めになっていました。
中段は滑りやすいから乾いている部分を歩くのがベスト。

下段

一番下は上から流れてきた水が溜まるようになっています。

ため池のように見えるけど、上から常に水が流れ込んでいるから水はとても澄んでいました。
昔はのこの下段の水で野菜を洗ったり洗濯したりしてたんでしょうね。

↓光が反射して透明度が分かりにくい写真になってしまいました。

このため池には魚がいーっぱい!

うーん、写真に撮るとやっぱり見にくい?残念だ。

 

水道が無かった昔はガーと呼ばれる井戸が沖縄各地にありました。各家に水道が引かれてからはガーが使われなくなり、人の足が遠のいて朽ち果ててしまったガーが多い中、今もこうして綺麗な状態で残されているヤンガーは貴重だと感じます。

 

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