天空の庭 高見の郷(たかみのさと)は山を切り開いてしだれ桜を植林し、山の上に桜が1000本植えられています。標高550~700mの山の上にしだれ桜の庭園が造られているので、山の麓からでは「桃源郷みたい!」といわれる景観が分かりません。
この山の持ち主さんは林業を営んでおられ、林業の衰退で荒れていく山を有効活用できないかと考え、全国からしだれ桜の株を集めて2004年に造り上げたとのこと。2010年頃にようやく山を埋め尽くすほど花が咲くようになったらしいです。
そして、私が行ったのが2019年の春。
桜の木は立派になっており、満開に咲いた枝が風になびいて素晴らしい風景でした。
桜も凄いのですが、平日にもかかわらず花見客も凄かったです。
この数年の間に雑誌やTVでも紹介されるようになって、各社日帰りバスツアーにも組み込まれるほどの観光地になったので団体客も多かったです。
では、私が行った時の様子を記していきますね。
場所
高見の郷は、奈良の吉野山の東にあります。
この名勝地がなければ通りがかることもなさそうな山深いところでした。
日本の原風景が残る山間集落にあります。
住所:吉野郡東吉野村杉谷298-1
見頃の時期
私が行ったのは2019年4月18日で、満開でした。
標高の高いところにあるので、関西の平地よりも開花時期が遅いようです。
年によって開花の時期は変動すると思われるので、天空の庭 高見の郷 ホームページで確認して行くのがよいかと思います。ホームページで開花情報やドローンによる空撮映像も見られます。
天空の庭 高見の郷 ホームページはこちら
ちなみに入園時間が決まっていて、夜桜はありません。9:00~17:00(最終受付16:30)
行き方
電車の最寄り駅
高見の郷への最寄り駅は近鉄の榛原駅で、榛原駅からタクシーで30分ほど。
桜の時期は、榛原駅から直通バスも運行されています。
車で
名阪国道の福住ICか、針ICから約45分ほど。
大阪方面からは南阪奈道路が便利で、大阪市内からだと約105分ほど。
駐車場
駐車場は無料で、第1~6までありました。
朝9時には第2駐車場まで満車になるとネット情報で見知っていたのですが、悠長な私は現地に着いたのが12時半。遅すぎて駐車場が満車でした!
私のような駐車場難民が付近でウロウロしていて、路上駐車もズラリと停めてありました。
駐禁の取り締まりが来ないのかは分かりませんでしたが、車で来るなら気合いを入れて9時到着を目指すのがベストだと思います。
交通整理されているのは地元有志の方だと思うのですが不慣れな感じで、駐車場が混んでくると交通もスムーズにさばけていませんでした。通行混雑でイライラしないためにも現地に早く着くようにした方がいいです。
混雑具合
気合いが足りなかった私は12時半に着いたので、大混雑まっただ中でした。
山の上に登るために無料のシャトルバスが出ているのですが、このバスに乗る行列が凄かったんです。
歩いて登る道も整備されているので、歩く方は待ち時間・渋滞なしで登れていました。
私はゾッとするような行列に並びました。というのも・・・
なんせ道が急勾配!山を歩いて登るつもりで来なかったのでバスを選択。
ですが、帰りは歩いて下りました。
↓バス乗り場に小屋があり、ここで入園料1000円を買います。 でもバスは無料です。
ここにトイレもありました。
マイクロバスってこんな急勾配を登れるんだ!と感心してしまうほどの道でした。
大丈夫なのかとハラハラしてしまうほどの傾斜&カーブをグイグイ登っていくのでドライバーさんは凄腕です。
↓歩いて登る場合は、この小屋の裏の道を上がっていきます。
庭園の地図
・トイレは山の麓の受付小屋に1つ、山頂に1つあります。
・食事所は山頂にしかありません。
・山の庭園と麓を結ぶバスは往復無料で、ピストン運行しています。(桜の庭園は山の上にあります)
山頂の風景
山の麓からは想像しえなかった景色が広がっていました!
しだれ桜が咲き誇っているのを一目見るや「わー!」とか「おー!」とかあちこちから声があがっていました。
もちろん私も感動して「わーーーーー!!!!凄ーい!」と反射的に声が出ていました。
しだれ桜の木が立派でカメラに収まりきれず、人も多かったのでフォトジェニック的な写真が撮れませんでした。写真はもういいや!今を楽しもう♪となってしまい、写真がちょっと手抜きです。
1本1本が大きく見事な木です
花は盛りに盛って咲いていました
八重のしだれ桜でしょうか。一輪に花びらがいっぱい付いているので華やかでした。
木によって微妙に色合いが違い、ピンクが濃いめなのや白っぽいのが折り重なって山を覆っていました。
HPに食べ物の持ち込み禁止と書いてあり、山頂にはお店が何軒も出ていてどことも賑わっていました。
まぁ、持ち込みで注意を受けている人は見かけませんでしたが。
遊歩道も整備されているので山といえども歩きやすいです。
ベンチもあちこちに設置されていましたが、お昼時には空きがなく、ビニールシートを広げて花見をしている方も多かったです。わたしもビニールシートを持参したので、景色の良いところで座ってお昼を食べてゴロゴロしてきました。お酒を飲んで騒いでいる人がいないので、気持ちよくお花見ができました。
↓こちらのエリアは後発で植林したようで、桜の木がまだ小降りでした。
地図のメインステージの右側のエリアです。
花は満開なのですが、やや閑散とした風景なので場所取りもしやすく、雑踏から離れ組の方々がお花見を楽しまれてました。
↓メイン会場の桜はどれも立派でした。たぶんここから植林し始めたんでしょうね。
↓これは中くらいの桜(山の斜面に多かったです)
↓これは小ぶりな桜
地図の左側に載っている展望台に行ってみました。
展望台に行く途中も山の斜面はしだれ桜でいっぱいでした。
メインステージの株より小ぶりなせいか山肌が見えますが、これから数年後が楽しみになります。
↓奥の山との緑のコントラストが不思議な感じでした。自分が今いる場所が桃源郷のような気分になります。
↓少し坂を登った展望台からの眺めです。
今も桜を植えているようだったので、桃色エリアが広がりそうでした。
花見後、山頂から下るには
バスに乗る
山から下る時もバスに乗ることができます。(無料)
だた、お花見が終わって帰ろうかという時間もバス待ちの行列が出来ていました。
歩いて下る
バスに乗るために大行列が出来ていたので、私は歩いて下ることにしました。
山の斜面の桜を眺めつつ下っていくので、それなりに楽しめました。
メイン会場の桜に比べると可愛い株ですが、小さいながらにも満開です
山を下りつつ、後ろを振り返ってはこんな風景を見納めてきました
林業が衰退していく中で、思い切った開拓で一大観光地になった庭園でした。
桜の木がまだ小さいものもありましたが、長い目で見ると今後も楽しみな桜の園です。
入園料がいりますが、無料バスがピストン運行されていて無理なく山の上に行けるのが嬉しいサービスでした。
早起きさえすれば1日ゆっくりお花見できる、この世の桃源郷です♪
■目次はこちら
■関西の穴場お花見!奈良「天空の庭・高見の郷」の桜は遅めの満開でこの世の桃源郷を楽しめます
■京都・城南宮のしだれ桜満開は4月中旬。穴場庭園で遅咲きの桜を観賞できます
■関西の藤の花の名所:丹波の白毫寺の九尺藤は芸術並みの素晴らしさ!
■関西|藤の花の名所:白井大町藤公園の藤は品種も色もバリエーション豊か!
■奄美大島 名瀬の街中でサガリバナが見られるよ!夜に甘い香りを放つ一夜限りの花にうっとり
■大阪・箕面大滝の紅葉を見に行く!駅から歩いて片道1時間ほどのハイキングで紅葉と滝を見に行けます
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■鳴門のうず潮を見る前に押さえておこう!渦が見られる場所、時間、見る時のポイントはこれ!
■淡路島の南端「道の駅うずしお」から鳴門のうず潮が見られます。海峡の激流も大鳴門大橋も間近で見られて大迫力!
■関西の藤の花の名所:丹波の白毫寺の九尺藤は芸術並みの素晴らしさ!
■関西|藤の花の名所:白井大町藤公園の藤は品種も色もバリエーション豊か!
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