奄美大島でもらった珍しい花
内地ではまだ見ないハイビスカス

スリーピングハイビスカスを育て始めて２年目。ただいま２度目の越冬中なのですが、冬の間は室内で育てているせいか、今まさに満開状態です。スリーピングハイビスカスの開花サイクルが掴めずに育てていたのですが、どうやら冬に咲く珍しいハイビスカスのようです。生命力がたくましいので手間いらず。次々と花が咲くので寒い時期でも楽しめてます。

スリーピングハイビスカス （ウナズキヒメフヨウ)

一般的なハイビスカスと同じような熱帯地域の植物なのですが、花が開ききらない不思議なハイビスカスなんです。蕾から花が開きかけた状態で開花状態というなんともかわいらしい花。一般的なハイビスカスは太陽に向かってパカっと全開で咲きますが、スリーピングハイビスカスは控えめな淑女のように遠慮がちにうつむき加減で咲きます。

↓これで開花状態

うちの花は赤一色なのですがピンクや橙もあるようです。

別名

ウナズキヒメフヨウ(頷き姫芙蓉)
大輪姫芙蓉（たいりんひめふよう）
タークスキャップ(Turk’s cap)　←トルコ人が被る帽子に似ているかららしい

開花時期

調べてみると、沖縄では冬が花期になるそう。
開花期は、温暖地域（温室）で11月～翌年4月

本州では、京都府立植物園、夢の島、新宿御苑、神代、などの温室で見ることが出来るらしいです。

なるほど、なるほど。
うちの鉢も真夏は外に置いていたのですが蕾をつけず枝ばかりがモリモリ茂るばかり。
猛暑が和らいだ秋くらいから蕾が出始めたのですが、寒くなり室内に取り込んでも花が咲くほどまでに蕾が膨らまず沈着状態で年が明けました。

１月になってから蕾がまた膨らみ始めたので、もしや咲くつもり？とワクワクしていたら次々と咲き始め、２月中旬の今もまだ咲き続けています。

１１月頃に室内に取り込んだけど蕾が膨らまないので「咲かぬなら枝を切ってしまおうか」と思っていたのですが、我慢して見守ってよかった。夏の間にめちゃくちゃ枝が茂ったので秋にある程度枝を払ってしまったのですが、室内に取り入れてもまだ枝を伸ばして困ってたんです。（部屋のスペースにも限界があるから好き放題成長されても困ってしまう）

↓うちの鉢植え。咲き始めた頃の写真なので今はもっと咲いてます。

つぼみや開花について

一般的なハイビスカスと違って花が開花しきらないなら見栄えしないのかと思いきや、かなり鈴なりに蕾が付いて次々と咲くので思ってた以上に楽しめてます。普通のハイビスカスは１日花なので開花したら一日で花が落ちてしまうのですが、スリーピングハイビスカスは数日開花するので花持ちがいいです。控えめな咲き方をしますが蕾がいっぱいつくし、咲き始めると赤色がチラチラ枝垂れるので良い感じです。寒い時期に室内で咲いてくれるのが嬉しかったりします。

蕾の時や咲き始めの頃はツンと上向き加減で付きます。

そして花が開くと徐々にうつむき加減になっていきます。
面白いのが、開花してしばらくすると花の中から雄しべと雌しべがにょ～んと伸びてきます。
雄しべと雌しべが出てから数日咲いた後にポトリと落ちます。

↓雄しべと雌しべが出た花と、これから花芯が出てくる花

そして、もう一つ面白いなと思ったのは、「がく」が二重になっているんです。

残念ながら香りは特にないので、いっぱい咲いても部屋が香りで満たされることはありません。

肥料

春～夏の間はほったらかしていても好き放題枝を伸ばして成長していたので肥料は与えませんでした。寒くなり始める頃から蕾を付けはじめ、冬越しのため部屋に取り入れるタイミングで肥料を与えておきました。１月、２月と開花し始め、つぼみ予備軍も続々と控えていたので肥料を与えてみたら蕾もどんどん増えて開花も進んだので冬に肥料を与えると活力が出るようです。（あくまで自己流）

挿し木で増やせる

奄美大島でお世話になった宿で４本の苗木をもらってきました。
切った枝を水に漬けて根っこがウジャウジャ出ている状態のものをもらいました。

もらった時に、「これは咲かないハイビスカスだよ。内地にはない品種。咲かないからね」と言われたのですが、咲かないってどういうこと？と疑問符だらけ。とりあえず根っこが出てる棒をもらってきた（土なし状態）ので、どんな花が咲くのかも分からず育ててみることに。

そして鉢植えし、冬は室内に取り込んで越冬。
冬を越えて春にはもう花を咲かせたので、恐ろしいほどの生育力でした。（当たり株だったのか？）

で、今２年目の冬なのですが、今年の冬は蕾をいっぱいつけて部屋の中でいっぱい咲いています。

沖縄や奄美には毎年行っていますが、私が冬に行かないせいかこのスリーピングハイビスカスが自生しているのをまだ目にしたことがありません。内地ではまだ珍しい花なので枯らさないように育てたいと思います。