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京都|上津屋橋は日本最大級の木造橋!増水時に橋が流れてしまう驚きの仕組み

京都 八幡市の穴場観光スポット
【木津川の流れ橋】サイクリングもオススメ

 

 

日本最長級の木橋で、60年間で21回も流された記録がある橋が京都の八幡市にあるというので行ってみました。「木津川の流れ橋」と呼ばれている橋なのですが、正式名は上津屋橋(こうづやばし)といいます。橋が長いだけあって河原も広く、周辺には京都府景観資産に登録されている茶畑があり、とてものどかな景色が広がっています。橋に手すりや欄干(らんかん)がなく木組みの素朴な姿と住宅や電柱などがないい景観が時代劇にもってこいというので、いろんな撮影に使われるロケ地にもなっています。

 

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場所・地図

上津屋橋は、京都府八幡市に流れる木津川に架かっています。

所在地:京都府八幡市上津屋宮前川端 流れ橋(上津屋橋)

 

ブログ内に掲載しているGoogleマップは拡大・縮小できるので、指やマウスで画面を動かすと拡大・縮小できます。見たい大きさに調整してください。

この地図の広域マップ(PDF)はこちら

 

行き方

鉄道・バス

●京阪本線・石清水八幡宮駅から
京阪バス(73・75・76系統)で約15分。「上津屋流れ橋」下車、徒歩5分

●京阪本線・淀駅から
京都京阪バス(21系統)で約20分。「佐山」下車、徒歩10分

●近鉄京都線大久保駅から
京都京阪バス(21系統)で約15分。「佐山」下車、徒歩10分

無料の駐車場があります。流れ橋は車で走れません。

●国道1号から
国道1号八幡下奈良交差点を南東へ京都府道22号(八幡木津線)を木津方向へ進む。
第二京阪道路八幡上津屋交差点を過ぎて2つ目の信号を左折。
交差点名標識「四季彩館・流れ橋」が目印になります。

●第二京阪道路
大阪方面から・・・京田辺松井ICで下り、その後10分ほど。
京都方面から・・・八幡東ICで下り、その後3分ほど。

●京奈和道
田辺北ICから10分ほど。

自転車

サイクリングコース(京都八幡木津自転車道)が整備されているので、京都市内や大阪市内、奈良市内からロードバイクで流れ橋まで快適に走ることができます。

また、京阪電車「石清水八幡宮駅」前からレンタサイクルでも来ることができるようです。
下地図のルートは徒歩での経路になっているので所要時間が1時間を超えています。ご注意を。

流れ橋の道沿いにはベンチもあるので休憩もできます。
※(注)流れ橋は人道橋のため、バイク・自転車は必ず押して通行するようにと注意書きがありました。

 

京都八幡木津自転車道(木津川サイクリングコース)

流れ橋の木津川沿いには京都八幡木津自転車道が整備されていて、歩行者・自転車の専用道路があります。

なんとこの自転車道は延長45kmもあり、起点は京都・嵐山の渡月橋右岸で、終点は木津川の泉大橋左岸となっています。

京都八幡木津自転車道の地図

京都八幡木津自転車道の拡大地図(PDF)はこちら

地図を見ると、京都を流れる桂川・宇治川・木津川の三河川が合流して淀川になるんですね。

 

↓流れ橋の所にはベンチがあって休憩されているロードバイカーがちらほら京都八幡木津自転車道

 

 

駐車場

私は車で行ったのですが、嬉しいことに無料の駐車場がありました。しかも広い!
ただ、駐車場が奥まったところにり、細い道を進まないと行けないのでたどり着くまで不安になってしまいましたが、駐車場から流れ橋までは歩いてすぐでした。

 

上津屋橋(こうづやばし)について

上津屋橋は、京都府南部を流れる木津川に架けられた橋で、日本最長級の木造橋です。
長さ356.5メートル、幅3.3メートルあります。

橋のたもとに立ってみると、実に長い橋です。向こう岸が見えん。

橋の欄干(らんかん)がないので、見た目は高知の「沈下橋」っぽいです。

↓高知の沈下橋
沈下橋
沈下橋は車で通れますが、木津川の流れ橋は車での通行は不可で、歩行者と二輪車のみ通行できます。

 

さてさて、流れ橋を歩き始めたものの、河原が物凄く広くて川が見えない。

おそらく向こう岸に近いところに川が流れてるんだろうと思いながら歩いていくと、
河原になんやかんやと地上絵がいっぱい出没!

どれも石で描かれてました。すごーい!

「コロナに負けるな」というメッセージまで

このメッセージは先日、京都新聞にも掲載されてました。

 

やっと橋の終わりが見えた頃に川があり、水がかなり少なくてビックリ。
この川がそんなに増水するものかね?と疑ってしまうほど穏やかな川でした。この日は川底が見えるほどの水量だったので梅雨や台風の時は想像を絶するほど増水するんでしょうね。こわ!

 

増水時に流れる仕組み

60年間で20数回も流されてる橋ってどんな橋やねんと面白半分で見に行ったのですが、川が増水すると橋げたから床板が水面に浮き、床板が流れるようにあえて作られている橋でした。床板がいかだのように流れることで水の圧力を受け流して橋全体の崩壊を防ぐ仕組みだったんです。

ワイヤーで橋桁と床板とが繋がれているため、床板が水に流れてもワイヤーを引き上げると床板を上に戻すことができるので、復旧にかかる時間が短縮できるんですね。増水ありきで、増水時は床板が浮いてしまうように設計されている橋とは目からウロコな、水害を逆手に取ったあっぱれな橋だったので感心してしまいました。

実際に橋を歩くとガタガタと音がしてボルトなどでガッチリ固定されていない感じがして、橋の両サイドには太いワイヤーが通っていました。

なんと、この流れ橋は昭和28年に架設されてから約60年の間に21回の流出を記録しています。さらに驚くことに平成23年から4年連続で流出したので、平成27年の復旧時には橋面を高くしたり、橋げたの基礎も一部コンクリート化するなどして、より流れにくい構造にしたらしいです。

 

茶畑

流れ橋の両岸には茶畑がありました。京都の特産・抹茶の原料となる碾茶(てんちゃ)の栽培が盛んに行われています。この周辺の茶畑は京都府景観資産に登録されていて、「日本茶800年の歴史散歩」として文化庁の日本遺産に認定されています。

私が行った時は茶畑に黒い覆いがかけられていたのですが、これはお茶の新芽に直射日光が当たらないようにするためと思われます。覆いを被せた新芽のお茶は「かぶせ」と呼ばれていて、お茶の苦みや渋みを抑える効果があるようです。

中を隠し撮りしてみたら、柔らかそうな新芽がニョキニョキ育ってました。

 

やわた流れ橋交流プラザ四季彩館

流れ橋のすぐ近くに、農産物の直売所「やわた流れ橋交流プラザ四季彩館」があります。道の駅みたいな感じで地元野菜や宇治のお茶などが売っていました。お野菜は新鮮でスーパーよりもお値打ちプライスで、クレジットカードも使えたのであれこれ買い物して帰りました。家の近くにあったら毎日買いに行きたくなるお野菜でした。

ランチやお風呂、体験講座もあるようなのですが、私は知らずして帰ってきてしまいまったので興味がある方は四季彩館のホームページを確認してみてください。

●ホームページはこちら
●営業時間:9:30~16:30 年中無休(年末年始・特休日を除く)
※毎週月曜日が休館という情報もあるので要確認です。
●駐車場(45台)

花や植木などもちょこっと置いてあって、これも安かったです。うちの近所のホームセンターより断然お得なお値段でした。

 

トイレ

ご安心下さい、橋の近くに公衆トイレがあります。

先述した四季彩館にもトイレがあるので利用できます。

 

なにげに立ち寄った流れ橋だったのですが、増水時に流れる橋になっている仕組みになっていることが興味深い発見でした。また、サイクリングコースもよさげだったので自転車で走ってみたくなる場所でした。

 

 

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